「難病の人は働けない」といった先入観をもたれてしまうことがありますが、難病を持っていても治療と仕事を両立させて就労している人も多くいます。
難病自体は完治が難しい疾患ですが、病気を持っていても仕事を通して社会と繋がることや、生きがいや経済的自立のために就労することは大切なことです。
就労を希望する難病患者さんへ
(1)自分の病気、症状をしっかり把握
まず、自分自身のことを正しく把握することが大切です。現状や治療等による将来の状態をできるだけ把握し、就業するうえで、日常注意しなければならないことや守らなくてはならないことなどをしっかりと把握しましょう。
把握が難しい場合は、主治医に相談することも必要です。
(2)必要に応じて職場に説明、理解を得る
自分の病気のことを職場に話すことにはデメリットを考えてしまい消極的になります。しかしながら、病気のことを伝えることによって「隠す必要がなくなり安心」、「通院や体調不良の時に休みやすくなった」という声もあります。必要に応じて、職場に説明し、理解を得ることも大切です。
(3)自己判断で不必要な退職をしない
体調が悪く継続が困難なこともあります。しかしながら、(2)でお話ししたように職場の理解を得て安心して就労継続ができるかもしれません。自己判断で不必要な退職はしないようにしましょう。
(4)自分の就労を考えて整理
自分の症状を理解し、できることは何か、また、自分自身が何をしたいのかなど自分の就労を考えて整理してみることが大切です。
(5)資格の取得、職業訓練の場の検討
就労支援機関において職業訓練を受けることが可能です。資格の取得も含めスキルアップを図ることも検討してみましょう。
病気を持ちながら仕事をするために必要なことなど 詳しくはこちらへ
「健康管理と職業生活の両立ワークブック(難病編)」へ(PDF)
いろいろな制度や支援機関を活用しましょう
就労についての相談を行う場合、難病を持つ人を対象とする就労支援の窓口や制度を利用することができます。また病気の症状や状態により、障害者手帳の交付を受けて障害者を対象とした就労支援制度を利用できる場合もあります。
ハローワークや障がい者就業・生活支援センター、障害者職業センター、また主治医や保健師、ソーシャルワーカーなど様々な専門家との相談や支援を活用して、療養生活と職業生活を両立させていきましょう。
難病相談支援センターはこうした専門家や関係機関と連携しながら難病のある人の就労を支援しています。
〈 就労についての相談窓口・支援機関 〉
●ハローワーク(公共職業安定所)
・新潟県内ハローワークの所在地と連絡先
・障害者専門援助部門
厚生労働省「ハローワーク障害者専門窓口(担当者)のご案内」へ (PDF)
・難病患者就職サポーター
厚生労働省「難病患者就職サポーターによる支援」へ (PDF)
※「難病患者就職サポーター」は新潟県・新潟市難病相談支援センターにおいても出張相談を行っています。
相談日 毎月第1第3金曜日 13:00〜16:00
相談は無料ですが事前予約が必要です
●障害者就業・生活支援センター(新潟県内7ヵ所)
●新潟産業保健総合支援センター
●新潟市障がい者就業支援センター「こあサポート」
新潟市「新潟市障がい者就業支援センターこあサポート」のページへ
●新潟障害者職業センター
●障害者総合支援法に基づく就労支援制度
就労移行支援 |
就労継続支援A型 |
就労継続支援B型 |
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一定期間の支援計画に基づいて、就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練を行います。 |
雇用契約に基づき、働く場を提供するとともに、知識及び能力の向上のために必要な訓練を行います。 |
働く場を提供するとともに、知識及び能力の向上のために必要な訓練を行います。 |
申請窓口は市町村の障害福祉担当です。 |
〈 就労に関する制度・情報 〉
TEL/FAX 025-267-2225
Email niigata-npo.shien@mbr.nifty.com
〒950-2085
新潟県新潟市西区真砂1丁目14番1号
独立行政法人国立病院機構 西新潟中央病院内(2階)